宮崎県立日南農林高校が閉校

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 宮崎県立日南農林高等学校(湯地誠校長・全校生徒96人)が高校の統廃合により2月26日に閉校し、卒業生や来賓など約600人が閉校式典に参加しました。

 県立日南農林高等学校は、旧県立日南農林高等学校(日南市星倉)と県立南郷園芸高等学校(南郷町栄松)が再編整備され、現在地に位置し日南市内の高校では最も歴史ある高校です。

 今も飫肥杉や多くの農産物を生産する地に誕生した県立日南農林高等学校の歴史は、明治から平成と114年も築かれ、市内から「農林」と付いた校名が消えることになります。

 閉校に伴いスクリーンで思い出の映像や沿革の紹介があり、来賓・校長・生徒代表があいさつを述べました。そして礼装手袋をした卒業生徒が「114年の歴史と絆にありがとうございます感謝します」と呼びかけがあり、丁寧に校旗が収納されました。

 最後は旧日南農林高等学校、南郷園芸高等学校、日南農林高等学校の校歌を斉唱し、卒業生1万783人が築いた歴史が県立日南振徳高校へ引き継がれます。

【沿革補足】旧県立日南農林高等学校は、日清戦争後間もない1897(明治30)年3月に当時の飫肥町十ヶ町村組合において飫肥農業補修学校として、高山真平氏の尽力により飫肥町の春日館を仮校舎(日南市今町に現存の「真言宗願成就寺 談義所」)として開校された。その後、県立飫肥農学校、県立吾田高等学校、1951(昭和26)年に県立日南農林高等学校と改称し1969(昭和44)年3月に幕を閉じた。
 1948(昭和23)年に県立吾田高等学校南郷分校として設置された県立南郷園芸高等学校は、1950(昭和25)年に南郷町栄松に移転し、再編整備のため1969(昭和44)年3月に幕を閉じた。

宮崎県立日南農林高等学校
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