セレブリティ・ミレニアム初寄港リポート

 9万トン級の大型クルーズ船「セレブリティ・ミレニアム」が油津港へ初寄港しました。
2076人の乗客を乗せたクルーズ船。カナダ・アメリカからの乗客が大半を占めます。

 今回のクルーズは、9月11日、バンクーバー(カナダ)発、ダッジハーバー(アラスカ)・横浜・神戸・油津を経由して、27日に上海(中国)へ帰港するスケジュールです。

「セレブリティ・ミレニアム」の全長は294メートル、全幅32.2メートルあります。 3デッキから5デッキを結ぶ階段は豪華な雰囲気です。 船首にある「コスモスラウンジ」からは海が一望でき、ここでは演奏会なども開かれます。
 フィットネススペースや、屋内外のプール。
ビュッフェスタイルがあるレストランは、クルーズ代金に含まれるので、乗客は無料で何度も飲食が可能。

 そして、スイート客室「ペントハウススイート」は、今回のツアーの場合、16泊で約120万円。ロイヤルスイートは96万円程します。このほか、カフェや飲食店、ショップ、カジノなどといった娯楽コーナーが並ぶデッキもあります。
「セレブリティ・ミレニアム」は10月9日にも油津港へ寄港する予定です。

 港には21台の観光バスが集結。
乗客のうち約800人が、鵜戸神宮や油津、飫肥(おび)城下町などを観光をします。

 観光客は「無料シャトルバスに乗って町中や歴史あるまちなみを観に行きたいと思っています」と話していました。

 油津商店街を散策する人も見られました。
飫肥城下町では日南振徳高校1年生の生徒40人が観光ガイドのボランティアとアンケート調査に取り組んでいました。

 これまで飫肥での集客効果について飫肥城下町保存会・郡司均事務局長は「これまでクルーズ船が来ましたけれど、ただ来られて施設入館されず次の観光地に行かれ、入館に期待できなくて経済効果に反映されないこともあった。そのあと台湾からボイジャー・オブ・ザ・シーズが2回来た時はかなりの効果がありまして、(有料の)食べあるき町あるきと飫肥の散策。有料マップを購入した方は商店の方で引換商品以外を買って頂いて経済効果があったようです」 課題として「外国から来た人に対してのコミュニケーションがまだまだ不慣れでして、私共と商店が一緒になって取り組む必要があると思います」と話していました。

 5回目のクルーズ船が寄港している日南市の経済効果について、日南市観光・スポーツ課、黒岩保雄課長は「これまで4回の寄港で日南市内外を含めて約1億6000万円の経済効果になっている。よく爆買いとか言われますが、それ以外に県南の文化や自然を満喫できるツアーをして頂きたい」と話していました。

 お金が日南市に落ちた一方、まだまだ課題の方もあります。
ある飲食店スタッフは「良い面よりも悪い面の方が多いです。ゴミを捨てていきます。色んな所で買ったやつのゴミをうちの店に捨てたり、灰皿替わりに花壇を使用することがよくあります。クルーズ船の中で日本のマナーをきちんと案内してほしい。中国の常識で行動してもらいたくないですね」とコメント。

今後更に、自治体と事業者が一体となって、観光客と地元が満足のいく受け入れ体制が求められそうです。



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