任期満了に伴う日南市長選挙が4月13日に告示され、届出順に新人の元新聞記者・鎌倉優太氏(32歳・無所属)、現職の髙橋透氏(64歳・無所属)、新人の元JAXA種子島宇宙センター所長・長友正徳氏(77歳・無所属)の3人が立候補。
日南市内での街頭演説・決意表明や公約などを語った3人の立候補者を届け出順にお伝えします。
かまくら優太氏
今回の選挙は争点は1つです。このままの日南市でいいのか、それとも日南市に新しい風を吹き込むのか、その2つに一つなんです。今のこのまちに対して誰もが停滞感を感じている。今の日南市になって、発信力が問われています。記事になる件数が前に比べると3割ほどデータで落ちています。記者出身だからこそ、日南市のことをもっともっとPRして地域の外に伝えていきたい。
この地域から若者が減っている。皆さんのお子さん、お孫さん世代がどんどん日南市から減っています。いかに若い人をこの日南市に増やしていけるか。それは20年後、30年後を見据えてですね、腰をしっかりと据えて、未来に向かった政策を打ち出していける、そんなリーダーじゃないといけない。
若い人が増えていけば、企業も増えていく。税収も増えていく。税収が増えていけば、皆さんのお困りの課題、医療や教育、インフラ、こういった課題も解決できる。好循環をつくっていくことこそが今求められている。
これは組織対組織の選挙ではありません。これは皆さん一人一人が皆さんの眼でこの日南市の未来を掴み取る、そういった選挙です。そのための候補者の一人として、ぜひ鎌倉雄太をどうぞ押し上げてください。
同志社大法学部卒。2016年から中日新聞社で記者として勤務。21年に元日南市長・崎田恭平氏が主宰する政治塾「志始塾」に1期生として入塾。市長選に出馬するため24年に新聞社を退職。
髙橋とおる氏
閉塞感のあるこの日南一体感が失われている。日南市を変えてほしい、元気をつくってほしいという思いに応えて市長に就任して、全身全霊で市政運営に取り組んでまいりました。まず前半の2年は、新型コロナウイルス感染症対策と経済対策の両立を頑張ってまいりました。そして懸案事項でありました『ひなたの宿』や『サンチェリーきたごう』の再建整備に一つ一つ丁寧に先送りをせずに取り組んでまいりました。
東九州道の開通効果を生かすために、日南市での新たな雇用、経済力を高めるべく、新工業団地の着手をに至ったところであります。何もしていないというご批判もたくさんありましたが、新たな観光資源が大きな観光地として生まれ変わる、そのような事業も今走り出しました。
課題は山積をしておりますが、困難な時期だからこそ、時と我こそ力を合わせることが大事であります。4年前も申し上げてきました「オール日南」です。
市民のみなさま方の気持ちに寄り添い、対話を大事にしながら課題解決に取り組んできました。その思いは今後も不変でございます。
これからもまた4年、日南市のかじ取り、日南市政の運営を髙橋とおるに託していただきたい。私には誰にも負けない情熱、そして真心を持っております。
日南高校普通科卒。日南市職員を経て2003年に県議初当選。20年11月の5期目途中で辞職し、21年の市長選に初当選で現在1期目。
長友正徳氏
人口減少がひどくてですね、私が計算した割合によると年間700人減少して、このままいくと日南市は今世紀中に消滅してしまうということで、私はどうにかせんといかぬと思いました。
衰退の現状を見るにつけですね、これはほっておけないと思った。草刈りに来るまでは市長選に出ると一度も考えたことない。だけどこの衰退の現状を見て、市長選に出る決意をした。
私、政治の経験もありますし、国内全域を見てきました。やるしかないなと覚悟を決めました。
この地域は太陽光に恵まれた地域でありますので、やはり1次産業、農林水産業振興するのが一番この町を再生させるのに一番有効だと私は考えています。国がほっておいていますので、地方が見放しているというか、農家の収入はものすごく低いんです。若い人は都会行っちゃうわけです。ここを何とかしなきゃいけない。だから所得の高い仕事を増やして若い人が全国からUターンででも結構ですから、移住してきてもらって。
人口減少を食い止める点に所得を増やして生活を豊かにしていくということが重要ではないかと考えています。もう残された時間はあまりありません。ぜひこの日南市を再生させようとさせなければならないと考えるところでございます。
早稲田大理工学部卒、米スタンフォード大工学大学院修士修了。2004年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センター所長などを経て、千葉県市川市議を15年から2期務める。
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