宮崎県天然記念物と絶滅危惧種に指定されている、アカウミガメの産卵が日南市の富土海水浴場の波打ち際で、去年より１６日遅く確認されました。
６月３日午前９時半頃、富戸地区に住む住民から、カメの足跡と産卵した形跡があると、アカウミガメの調査と管理を日南市から委託されている、日南市野生動物研究会の桑田守会長（68歳・日南市アカウミガメ保護監視員）へ連絡がありました。
産卵が確認できた場所は、波打ち際から約３０メートル離れた砂浜。 カメが卵を産み落とした穴の深さは５８センチで、卵の大きさは直径４センチ程あります。
ちなみに２０１８年の初日は９９個を産卵。今年の卵の数は１３７個。
このあと高波でかん水したりするのを防止するため、卵は市営のふ化場へ移されて埋め戻しました。保護された卵は約７０日でふ化し、海へ返されます。
去年アカウミガメはおよそ２８頭が、日南市内の海岸に上陸し、そのうち１６頭が１,８０４個の卵を産み、ふ化したのは１,１２５匹（ふ化率62.4％）でした。
産卵について桑田守会長は「本当に遅かったですね。５月に産卵を見なかったことは初めて。砂浜が全体的に盛り上がっていない。見た目砂浜はあるんですけれど、波打ち際を歩いてみると、非常に砂の盛り上がりが足りないので、カメはココには産めないなと思っているんでは。 一匹でも数多くふ化してくれよというのが私の願い。元気な子ガメを海に放流する姿を見せてあげたいなという気持ちでいっぱいです。」と話していました。
産卵が始まるシーズンは５月中旬で、２０１３年には５月２日に産卵があったときも。 アカウミガメの産卵期は６月にピークを迎えて、８月の上旬頃まであります。
お問い合わせ
アカウミガメの足跡と産卵した形跡を発見した場合
日南市野生動物研究会
tel.090-1087-5916
アカウミガメの調査と管理などについて
日南市役所 生涯学習課
tel.0987-31-1145
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