
日南市油津にある創客創人センターに集まったのは、子どもから大人まで、そして障がいのある人もない人も、一緒にボールを追いかける仲間たち。
10月11日、「みんなハッピー!ストリートサッカー&スタンプラリー」が初めて開催されました。 このイベントを企画したのは、宮崎県立日南高等学校の2年生が中心となって取り組みました。
探究活動「未来戦略課」で学ぶ生徒たちは、「誰もが笑顔でつながる一日をつくりたい」との思いから、ストリートサッカーと地域のNPOスタンプラリーを組み合わせた交流の場をつくりました。

直径5メートルの小さなコートに立つのは、初めて会う人どうし。デニム素材でできた柔らかいボールを使い、3分間の勝負。 勝ち負けよりも、笑顔と声が絶えない――それがこのストリートサッカーの魅力です。
▽ストリートサッカーに参加したのは2回目だという児童は「ゴールを決めた時が楽しかった」と笑顔をみせました。
生徒たちは、これまで共生社会の実現をテーマに活動。障がいをもつ子どもたちを学校に招き、風船バレーやサッカーを通して交流する中で、どうすれば誰もが安心して楽しめるかを学んできました。
今回のイベントは、日南市の支援制度を活用し、地域の企業やNPOの協力を得て実現。 障がい児通所支援事業を行う「NPO法人ハッピークレヨン」や「日南市企業連携協議会」などが参加し、スタンプラリーでは地域の活動を体験できるブースが並びました。

▽日南高校2年生の冨山沙帆さんは「障がい者も健常者も変わりなく楽しい人たちでいっぱいでした。イベントのやり甲斐を感じたし、やって良かったと思います」と話してました。
生徒たちが目指したのは、立場や年齢に関係なく、誰もが笑顔でつながれる一日。 その願いは、ボールを追いかける姿や会場にあふれた笑顔の中に、しっかりと表れていました。




