日南市立北郷小中学校(土持光司校長・全校児童生徒193人)で、中学1年生14人が、これまで学んできた地域の伝統芸能を発表しました。
学習発表会の中で披露された伝統芸能は、ふるさと学習の一環として取り組んできたもので、生徒たちは9月から地域の人々に教わった「神楽」と「棒踊り」の2演目を披露。
棒踊りは、約200年前に薩摩地方から伝わったといわれる勇壮な踊りで、白かすりの着物に袴姿の生徒たちが、潮嶽(うしおだけ)神社の宮司の歌に合わせて、3尺の棒を手に力強く舞いました。
一方、神楽では、山宮神楽の演目の一つ「御笠舞(みかさまい)」を披露。もみ蒔きや田植えなどの所作を表現する舞で、郷原(ごうのはる)神社でも定期的に奉納されている伝統の作神楽です。
発表会には、これまで指導にあたってきた地域の講師らも訪れ、生徒たちは感謝の気持ちを込めて演じました。見守る保護者や地域の人たちからは、大きな拍手が送られました。
▽棒踊りと神楽を舞った平原つぐみさん(12歳)は、「みんなと動きを合わせることが大変でしたが息を合わせて上手く踊れたと思います。これからも多くの伝統芸能が受け継がれていってほしい」と話していました。
北郷小中学校では、今後もふるさとの伝統を受け継ぎ、地域への愛着を深める学びを続けていくことにしています。




