
日南市飫肥にある市指定文化財「豫章館」で土蔵の復元工事が進められる中、10月10日、「土壁塗り体験ワークショップ」が開かれました。
このワークショップは、伝統的な土壁工法について知ってもらい、文化財への関心を深めてもらおうと、日南市教育委員会などが企画したもので、市内の親子およそ20人が参加しました。
参加者たちは、土に水を加えて踏み、柔らかくなるまでこねたあと、ワラを混ぜて土を丸め、竹を格子状に組んだ下地に塗りつけていきました。

▽市内から家族4人で参加した水口あかりさん(10歳)は「土で手がベトベトしたけど楽しかった。自分たちが蔵を直せて良かったと感じています」と話していました。
土壁は、調湿性や断熱性、蓄熱性、防火性などに優れ、脱臭効果も期待できる一方、施工に時間と費用がかかるほか、水濡れや衝撃に弱いといった特徴があります。

1869年に建てられた豫章館は、かつて飫肥藩主・伊東家の住まいとして使われていました。敷地内にある土蔵は、2024年に発生した日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震で外壁が損壊しました。
復元には伝統的な土壁工法が用いられるため、着工までに時間を要したということです。 日南市によりますと、土蔵は今年度中の復元完了を目指しているということです。





