アカウミガメ産卵を風田浜で確認 例年より10日ほど遅い

アカウミガメ産卵を風田浜で確認 例年より10日ほど遅い

 宮崎県の天然記念物と絶滅危惧種に指定されているアカウミガメの産卵が、日南市風田浜で5月31日、今年初めて確認されました。 産卵が確認されたのは去年より6日遅く、例年より10日程遅いそうです。

 アカウミガメの保護活動をしている桑田守さん(74歳・日南市野生動物研究会長)が、31日あさ6時頃、波打ち際から約20メートル離れた砂浜に上陸して産卵をした跡をみつけました。

  市の職員が立ち会って約50センチ掘り起こしてみると、直径3〜4センチ程ある卵を確認。 このあとGPSを使って正確な位置情報を記録して目印をつけました。 

 約40年にわたって日南市では、産卵した卵を市営のふ化場へ移し、砂に埋め戻して保護をしていましたが、移植をするとふ化率が下がるなどと専門家からの指摘をうけて、2021年から自然の状態で保護をしています。

 日南市生涯学習課では、人間が手を加えないように自然の状態で産卵を見守り、引きつづきふ化の調査を続けていきたいとしています。

 日南市内では2024年、アカウミガメの上陸が26回確認され、このうち24回の産卵がありました。 アカウミガメの産卵期は6月にピークを迎えて、8月の上旬頃まであります。

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