保護された野生の子ザル 動物保護団体へ

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 日南市松永の社会福祉施設に、怪我をして保護されていた野生の子ザルが、11月13日、神奈川にある動物保護団体へ引き渡すことになりました。

 生後間もない子ザルを保護したのは9月6日。右手と足を怪我していることから、一時保護をして自然に帰す予定でした。しかし専門家の話によると、群れを知らないメスザルが一度群れから外れた場合、メスザル集団の中で受け入れがたいのが現実のようです。

 今日で福祉施設のみんなともお別れで、親代わりの山本さんにベッタリしがみついています。番犬のチャッピーは子ザルと遊びたくて仕方ありませんが、犬猿の仲なのか子ザルは甘噛みをしてくるチャッピーをあまり好きではないようです。 一番大好きなお風呂に入れてもらって、幸せそうな表情。そしてペット用のキャリーが組み立てられ、別れの時間が刻々と迫ってきました。

 輸送中に子ザルが安心してしがみつけられるように、クマのぬいぐるみがキャリーの中に入れられました。キャリーに入れられるのが分かっているのか、倉爪さんに激しく抵抗します。子ザルを可愛がっていた福祉施設のみんなが別れを惜しみます。番犬のチャッピーともお別れをして、みんなで空港まで見送りに行きました。

 倉爪さんは「約2ヶ月半、サルの命あったから話題を作ってくれた面に関してはありがとう。と同時にホッとしているというか、どうしようもない自分たちの垣根を越えていってくれることで、簡単に拾った命なんだけど、中途半端か葛藤があります。明日からいないと寂しさはありますよね」と話していました。

 このあと、13時発の飛行機で羽田から神奈川にある東日本大震災で被災した動物を保護している団体へ引き渡されました。


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