師走の風物詩となっている黒砂糖作り「さとねり」。
毎年12月から始まるさとねりは、サトウキビから黒砂糖を作る伝統製法で、江戸時代後期から始まったとされています。
宮崎県内では、日南市東郷にある風田精糖組合(平島二三夫代表・57歳)だけが唯一この製法で作っています。
直径1メートル程ある木製の釜の中に搾り汁を入れ、丁寧にあくを取りながら約6時間煮詰めると、茶色の液体になり、冷ますと黒砂糖になります。 でき上がった黒砂糖を窯から移す作業場は、白い湯気が立ちこめ、甘い香りが漂っていました。
この日は、日南市観光協会が主催する「幸開きプログラム」に参加した5人が作業場を見学していました。
手間暇かけて作られた黒砂糖は、生産数が少ないことから、贈答用として喜ばれているそうで、1キロ3,300円~3,500円程で日南市内を中心に販売されます。
今年から、パッケージが変わり、500グラムサイズも販売するそうです。
今年の出来について、風田精糖組合・平島さんは「まあまあの出来。(見学に来てくれたことについて)風田の伝統的なさとねりをたくさんの方に知ってほしい」と話していました。
夜通し続く作業には組合員と地元住民たち合わせて20人程が手伝い、12月中旬までさとねりが行われます。
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