空き家問題の解決につなげる協定の調印が、飫肥(おび)にある旧小鹿倉家(こがくらけ)で3月16日に行われました。 日南市と協定を交わしたのは、不動産や住宅情報をはじめ、UIターン者に空き家情報の発信をする株式会社LIFULL(ライフル・東京都千代田区:代表取締役社長井上高志)。
協定には、空き家を掘り起こすための啓発活動を行うことや、空き家を活用可能な状態にするために、家財道具や遺品を整理するモデル事業を行うことなどが盛り込まれています。
▽崎田日南市長は「いろんな空き家の課題のある中で、まだまだ資源として使える時に市場にどう流通させていくか、家財道具の整理などの課題を共同研究していく」 ▽株式会社LIFULL執行役員・田村剛さんは「併走しながら課題を共有したい。弊社の知見を活用して空き家の解決の糸口を一緒に見つけていきたい」 家財道具や遺品整理については「基本的には亡くなった時の状況の家が多いと思う。リサイクルできるものと仕分けをして、必要でないものを引き取るのが前提、相続している人とのすり寄せの中で決めていくことになる」とコメント。
人口の減少が進み、消滅可能性都市*とされている日南市には、一戸建ての空き家が約3,660戸あります(2013年住宅・土地統計調査)。 中でも築年数の古い物件が多く、借り手がすぐに見つからないことも課題となっています。
▽飫肥地区まちなみ再生コーディネーター・徳永煌季さんは「僕もいろんな課題を感じていますので、そこに対して潤滑油的な要素になれば飫肥だけでもいろんな物事が進むと思います」と話していました。
全国的に空き家の利活用が進まない中、民間企業と連携をすることで、地域の課題解決となるか注目です。
*民間研究機関「日本創成会議・人口減少問題検討分科会」が2014年に発表
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