宮崎県天然記念物と絶滅危惧種に指定されている、アカウミガメの産卵が日南市風田浜の波打ち際から100メートルの場所で、去年より8日早く確認されました。
アカウミガメの調査と管理を日南市から委託されている、日南市野生動物研究会の桑田守会長(69歳・日南市アカウミガメ保護監視員)が5月26日午前6時頃、アカウミガメの産卵を確認した後、卵を保護するために深さ50センチくらい掘り起こしました。 産卵した卵の数は116個で、大きさは直径4センチ程あります。
このあと高波でかん水したりするのを防止するため、卵は市営のふ化場へ移されて埋め戻しました。保護された卵は約60~80日でふ化し、海へ返されます。
去年アカウミガメはおよそ23回、日南市内の海岸に上陸し、そのうち19匹が2,451個の卵を産み、ふ化したのは1,321匹(ふ化率53.9%)でした。
産卵について監視員の桑田守さんは「県北にはたくさんカメが来ているみたいですけど、日南はカメが上がる場所がないので、砂が岸の方に寄ってくるとたくさん上がってくると思う。保護したカメの卵は1匹でも多く海に戻してあげるのが一番の私の仕事」と話していました。
アカウミガメの産卵期は6月にピークを迎えて、8月の上旬頃まであります。
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