徘徊者捜索模擬訓練が日南市で初めて行われました。
参加したのは吉野方地区の住民およそ150人。訓練の説明を聞いたあと、寸劇を見たりして徘徊や認知症について確認をしました。
4つのエリアに分かれて5・6人のグループで、雨が降る中、捜索を開始。
徘徊者役は全部で15人。このうち11人がダミー役で、4人が認知症役の人です。
2人の徘徊者らしき人を発見。 優しく話しかけて、徘徊している目的を確認をします。「見つけてくれてありがとう」のカードはダミー役。
このグループでは、限られた時間内に認知症役の人を見つけられませんでした。 認知症役4人のうち3人を見つけ出すことができました。
訓練の反省や、それぞれ気づいたことなどの発表がありました。
▽実際に見つけた人は「見つけてホッとしました。ものすごく良い勉強になりました」 ▽認知症役の人は「捜索の際に私の名前を呼んでくれませんでした。本当の徘徊者の名前は川口だったが、本名を呼んでいてこれどうしょうもないと。最後に自分で川口と名乗りました」と発表。
吉野方杉の子会・代表の吉田徳孝さんは「これだけ大勢の方が参加して頂くことは夢にも思わなかった。安心して徘徊ができるていうのは、各地区のつながりがないとできない。人と人とのつながりがより強くなるように進めていきたい」とはなしていました。
宮崎県警察本部のまとめでは、2015年に認知症行方不明者が54件*出ています(*暫定値)。 参加者は、徘徊者が早期に発見できる仕組みや、認知症の人との良い接し方を理解していました。
【おしらせ】
3月19日(土)14時から、市民講座「日南市で考えよう!認知症のこと」が、ふれあい健やかセンターで開催(日南市役所 長寿課主催 Tel.0987-31-1162)
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