宮崎県の天然記念物と絶滅危惧種に指定されているアカウミガメの産卵が、日南市風田の平山海岸で5月23日午後、今年初めて確認されました。
アカウミガメの保護活動をしている桑田守さんから連絡を受けた市の職員がこの日、産卵していた2カ所を確認。 産卵した場所には竹の杭で目印をして、今年から初めてGPSを使って正確な位置情報を記録しました。
▽日南市生涯学習課 平原英樹係長は「去年までは杭を立てて産卵場所を把握していたが、波に流されたり浜の砂が増えたり減ったりするので、正確な産卵位置を押さえて、ふ化の状況を今回から数値でしっかり把握するため取り組んでいます」と話していました。
約40年にわたって日南市では、産卵した卵を市営のふ化場へ移し、砂に埋め戻して保護をしていましたが、ふ化率が下がると専門家からの指摘があったことで、自然に近い方法で保護をしていく考えです。
▽今後の保護活動ついて、日南市アカウミガメ保護監視員の桑田守さん(71歳・日南市野生動物研究会)さんは「日南の浜は非常に波が高いと有名。どこまで卵が残るのか検証するという意味でもそのやり方に従うと思いますね。本当に砂浜が少なくなって、見ての通りゴミがたくさんあるようになっている。清掃などみなさんの協力を得られるとありがたいです」と話していました。
日南市内では2021年、アカウミガメの上陸が20回確認され、このうち13回の産卵がありました。 アカウミガメの産卵期は6月にピークを迎えて、8月の上旬頃まであります。
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