日南市の観光名所、飫肥（おび）城跡にある大手門と豫章館に、門松としめ縄が飾られ正月を迎える準備が始まった。 江戸時代・旧飫肥藩主の伊東家に代々伝わる門松としめ縄は、日南市から委託を受けた地元の造園業者４人が１２月１６日に設置。
しめ縄は長さ６メートルの竹と、その間に長さ８メートルの竹が横に組まれ、しめ縄は左右の長さが約４メートルある。 子孫繁栄を願うダイダイやゆずり葉、命の源である米や干し柿などが袋の中に入っており、願いが込められている。
しめ縄を取り付けた竹の根元部分には、しいの木の束で固定。縁起物の松や梅、赤い実のついた南天などを飾った門松。しめ縄と門松を見た観光客たちが、一足早く正月気分を味わっていた。
▽福岡県から訪れた男性（82歳）の観光客は「このようなしめ縄と門松飾りは初めて見た。来年は平和な年であってほしい」と話していました。
大手門と豫章館の門松としめ縄は、２０２３年１月中旬まで飾られる予定。 このほか豫章館と御数寄屋には職員たちが制作した、正月にちなんだ飾りを朝から設営。１月１５日まで観ることができる。
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