外国人観光客や外国人材の増加に伴い、救急現場でも外国人の救急患者への対応が求められる中、日南市消防本部で9月8日、救急隊員を対象とした外国語対応研修が行われました。
研修には消防署員およそ30人が参加し、日南市の国際交流員を講師に、外国人の救急患者への対応で必要となる基本的なフレーズや、文化的な配慮について学びました。
また、急病やけがをした外国人を想定したシミュレーションも行われ、救急隊員が英語や中国語を使って症状を確認するなど、実際の現場を想定した訓練に取り組みました。
日南市消防本部によりますと過去5年間に、インドネシアやベトナム、ネパール、中国など、さまざまな国籍の外国人の救急患者への対応がおよそ50件に上っています。
こうした中、救急現場で課題となっているのが、言葉の壁です。
現在は、外国人の救急患者への対応で翻訳アプリを活用するほか、電話通訳(多言語コルセンター)を介して、患者・救急隊員・通訳の3者で意思疎通を図るケースもあるということです。
しかし、救急隊員によりますと、外国人の救急患者への対応では、症状や持病、服薬状況など必要な情報の確認に時間がかかり、日本人の患者への対応と比べて5分から10分ほど時間がかかることがあるということです。
限られた時間の中で正確な情報を確認する必要がある救急現場。言葉や文化の違いによる対応の難しさをどう減らしていくかが課題となっています。
▽日南市消防本部・消防救急小隊の田村将一隊員は「こういった研修を重ねて、日南市を訪れた外国人の方が少しでも安心できるような対応、少しでも病院に早く搬送できるように取り組んでまいりたいと思います」と話していました。
外国人観光客や外国人材の増加が見込まれる中、日南市消防本部では、外国人の救急患者にも円滑に対応できるよう、今後も救急隊員の対応力を高めていくとしています。




