２０２０年１１月に創立１００周年を迎える宮崎県立日南高校（山田秀人校長・全校生徒359人）で卒業式が３月１日に行われました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、卒業生は全員マスクをして式典に臨みました。 担任の教諭から１人１人、名前を読み上げられると、大きな声で返事をして、卒業証書を受け取りました。
式典には在校生は参加せずに、保護者や来賓など最小人数での挙行となりました。 歌や一部の祝辞を取りやめて、昨年より３０分ほど短縮しています。
山田校長は「コロナウイルスの影響で在校生の参加を見合わせ、式次第の一部を割愛して実施することになりましたことを誠に申し訳なく思っています。みなさんは創立100周年を控える中で立派に日南高校の歴史の1ページを創り出してくれました。これまでのこの伝統を教職員と後輩たちとで立派に引き継いでいくことをここに約束します。卒業生みなさんの洋々たる前途が健やかで幸多きことを心から祈念します」と述べました。
在校生代表が送辞を述べたあと、卒業生代表・岩切花美さん（18歳）が「学校行事や部活動など在校生に様々な面で助けられました。在校生には今年100周年を迎える日南高校の素晴らしさを伝えていってほしいと思います。どんな困難にぶつかろうとも、校是エクセルショーの精神の下、より高く目標に向かって突き進むことができるはずです。この日南高校で学んだ様々なことを胸にそれぞれの道を歩み、またいつか笑顔で再会できる日を楽しみにしています」と答辞を述べました。
日南高校の卒業生は普通科８５人、普通科の探究科学コースは４０人で、大学や専門学校などに進学することになっています。
卒業生・小玉夏広さん（18歳）は「マスクをして息がしづらくて寂しい気分になりました。悔いの無い取り組みをして親に感謝しながらやっていきたい」 書道部の主将を務めていた、加藤亜未さん（18歳）は「在校生は参加できなかったけど、最後に花道を作ってくれたのでとてもうれしかった。書道の部活をする日々が長かったので高校生活の一番の思い出になりました」と話していました。
コロナウイルス予防のため、規模を縮小しての卒業式でしたが、生徒たちは高校生活を思い出しながら学び舎に別れを告げていました。
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