大堂津海水浴場の指定管理料 約210万円を使い込み


 大堂津海水浴場(日南市大堂津シーライフパーク観光施設)など日南市の指定管理を受ける日南市観光協会大堂津支部(長田勝則支部長・会員約30人)の使途不明金について、約210万円の使い込みがあったことを市が臨時会見で経過報告しました。

 大堂津支部から預金通帳の金額と領収書などが一致しないと8月4日15時頃、市の観光・スポーツ課へ連絡がありました。 長田支部長ら2人が、会計担当者の松岡祐樹(44歳)・元市議に説明を求めたところ使い込みを認めました。 松岡祐元市議は「自身が関与したことであるから、その責任を取りたい」として6日付けて議員を辞職。 

 使途不明金の内容は、2019年度は52万円程度で年度末に補填。 2020年度は103万6401円でうち行事費前出しとして24万6000円。 2021年現在107万9227円でうち準備金前出し として46万円。 現時点で使い込みがあったとされる金額の合計額は211万5628円。

 会計は松岡元市議が一人で担っており、口座から自由にお金を引き出せる立場で、インソールを販売する自身の事業経営不振への補填穴埋めや私的遊興費に使用。 8月10日に長田支部長が日南警察署に被害の相談。 会見の中で市は松岡元市議から返済意思の確認が取れていると述べました。

 日南市は「多額の使い込みが確認されたことは遺憾。市民の皆様に多大なご迷惑と心配をおかけしており、監督する立場として適切に対処して、市内すべての指定管理に対して経理状況について調査を行い再発防止に努めたい」としています。

 市は17日、会計管理で2ヶ月ごとに市から確認を受けるなど大堂津支部に対して業務改善報告をしました。また他の指定管理者に対して会計処理や現金管理などの調査を行うように通知しています。

 議会後の髙橋日南市長は「コロナ禍で大変なときだと思ってます。その中で起きた指定管理者の中での不正流用は憤る気持ちでいっぱいで、あってはならないことが起きて遺憾。指定管理者の組織のあり方を問われ、行政として指導していくところがある。チェックの仕方を今後しっかりと検討した上で指定管理者がしっかりと運営できる体制をつくっていきたい」とコメント。

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