日南市油津港へ寄港した国内クルーズ船「飛鳥Ⅱ(5万444トン・乗客定員872人)」の日本人乗客約200人が飫肥(おび)城下町や鵜戸神宮、青島神社を観光した。 神戸を発着とする飛鳥Ⅱは「秋の日南ウィークエンドクルーズ」と称して日南を訪れ、今回の寄港で28回目。 クルーズ船は「にっぽん丸」が3月30日に寄港して以来7カ月ぶりとなった。
▽6台のバスでおよそ100人のツアー客を受け入れた飫肥城下町保存会の主任・外山律子さんは「コロナが落ち着いて少しずつ賑わいが戻ってきた。海外クルーズ船も安心して再び寄港できるようになると良い」と話す。
▽ボランティアで人力車を引いて城下町を案内している祐兵クラブのメンバー・中島康俊さんは「城下町のにぎわいに喜んでいます。観光客が増えることで町の人も元気が出る」と笑顔。
▽油津商店街で陶器や和雑貨を販売する「あさひや」を営む谷口章子さんは、クルーズ客が来てくれることを喜ぶ一方で「外国クルーズ船が寄港したときは乗客や乗組員などが訪れて賑わいがあった。コロナウイルス感染拡大に対する不安が残る。みんなが安心して活動ができる世の中に早くなってほしい」と語す。
港では日南市観光協会による地元の物産ブースやキッチンカー合わせて13店舗が並び、観光を終えた乗客たちが、クラフトビールや銘菓、木工品などを買い求めていた。
▽50年ぶりに宮崎を訪れ、初めて飫肥を訪れた夫婦(70代・奈良県)は「奈良と似ている部分もあり歴史を感じる。コロナ禍で制限はあるが旅行できてよかった」 ▽7月以来のクルージングで初めて日南を訪れた親子(40代・70代・愛知県)は「日南はのんびりした時間が過ぎており景色がきれい。船内はマスクの着用などの制限も多いが、その分安心して楽しめている」とコメント。
▽就任後、初のクルーズ船の寄港となった高橋日南市長は「就航30年の節目に、日南へ来ていただいてうれしい」と乗客にあいさつし、今後も旅行会社に日南を積極的に売り込んでいくと述べた。
17時の出港時、桜エイサー太鼓によるエイサーで市民に見送られながら、飛鳥Ⅱは油津港を後にした。 日南市観光・スポーツ課のクルーズ振興室によると年内のクルーズ船の寄港は、今のところ予定はないとしている。
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