日南市油津「堀川資料館」に 東京の企業が移転

堀川資料館

 日南市が管理する公共施設「堀川資料館」に、東京都港区にあった広告制作を専門とする株式会社グライダー(代表取締役・志伯健太郎)の本社機能が移転し、日南市とグライダーが包括連携協定を3月24日締結しました。

 日南市は重点施策である若者のキャリア教育や、人材育成の拠点となるなどのメリットがあるとして協定を締結。 協定書の内容にはSDGsの普及啓発や推進、シティープロモーションや地域活性化に関することなども盛り込まれています。 ▽髙橋日南市長は「日南市へ移転しありがたいと思っています。経験や知識をご教示いただきながら、様々な取り組みができればと考えています」とコメント。

 ソラシドエアの機体に日南市をPRする「ウィー♡(ラブ)ニチナン号」のデザインや、移住促進の冊子などを手がけるなどして、2016年から日南市の特命大使(政策担当)に任命されている ▽志伯健太郎さん(47歳)は「東京の地ではない所からでも事業を展開していけることを証明したい。地元で暮らす若い世代に影響を与えることができるのではと感じています。地元との新しい協業を探っていきたい」と話していました。

日南市油津「堀川資料館」に 東京の企業が移転

 延べ床129平方メートルある堀川資料館は、登録有形文化財の堀川運河と石橋「堀川橋」が一望できるロケーション。 日南市によると1996年に観光案内所堀川として建設され、堀川運河の歴史や映画男はつらいよシリーズ「寅次郎の青春」の舞台にちなんだ資料を展示するなどPRしていましたが、利用者が年々減少しており活用方法と建物の維持管理が課題となっていました。 2018年5月に国土交通省港湾局から「みなとオアシス油津」に登録されたことから更なる活用が求められています。

 グライダーが入る堀川資料館は1階に市民や観光客が立ち寄れるオープンスペースやトイレ、堀川橋と運河が見下ろせる2階はオフィスで、これまで通り立ち入ることが出来なくなります。 建物の維持管理をする日南市はグライダーに賃料として月額で貸し、公衆トイレの清掃はこれまで通り日南市がシルバー人材センターに委託をしています。

 堀川資料館について、これまでに地元住民などからは「観光資源としてもっと有効的に活用できないのか」「オフィスが入ることで立ち寄りづらくなるのでは」などの意見が出ていました。 今後は「堀川ラウンジ」として1階を交流の場として提供。 日南市とグライダーは、市内の若者を対象としたSDGsに関するワークショップや、トップクリエイターとの対話で将来について考えるきっかけをつくる場を計画しています。

 堀川資料館があるこの油津地区エリアは、日南市では最高額となる寄附金8億円や国の補助金を活用して、飫肥(おび)や鵜戸神宮などとの観光客の周遊を促進する「油津文化遺産振興事業」として堀川運河周辺の地域づくりの推進などを日南市は計画しています。

堀川資料館
 
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