九州の小京都と言われる日南市の飫肥(おび)城下町を中心に、今年も「第38回飫肥城下まつり」が開催。のろしの合図で武者姿に扮した男女が2頭の馬に乗り大手門を駆け抜けます。オープニングでは、まつりの開会が宣言され桜エイサー太鼓や轟太鼓による演武が披露。
2016ミス・ユニバース・ジャパン宮崎のメンバーがまつりを盛り上げに来ました。その中でファイナリストNo.15黒木真衣さん(25歳)は日南市南郷町出身。
そして日南市の特産材である飫肥杉の丸太早切り競争が30年ぶりに復活。8人の挑戦者が、直径12センチの丸太を早く2つに割るかを競います。優勝したのはなんと75歳の石元厚さん。
このあと、日南高校による書の披露。生徒12人が、縱4メートル・横6メートルの模造紙に力強く「傳統(でんとう)の響き」と書きました。次に日南学園高校吹奏楽部による演奏で、会場の雰囲気を盛り上げました。
ステージでは郷土芸能やフラダンスなどといった数々の演目が披露。その中で注目を集めていたたのは、7人組の「完熟ジェネレーション」。
日が暮れて、大手門の側にある豫章館では、約80本の竹を使って作られた竹灯籠の展示があり、幻想的な空間ができました。竹灯籠はNICHITAKEプロジェクトチームが2カ月半ほどかけてボランティアで作ったそうです。
宮崎を拠点に活動する4人組のアカペラグループ、パステルクロック。素敵なハーモニーが会場を包み込んでくれます。ファイヤーパフォーマンスによる、ちりん+. 緊迫感がありながらも音楽に合わせて迫力のあるパフォーマンスが楽しめました。
今年のゲスト、金沢明子さんが登場!金沢さんは16歳で日本民謡協会主催の全国大会個人優勝杯戦で優勝し、1976年にデビュー。民謡のメドレーや新曲「十三(とさ)みれん」など披露しました。1982年に話題となった曲も披露。
まつり翌日、旧飯田医院の広場では「飫結肥(おむすび)プロジェクト」がありました。城下町飫肥まちづくり協議会が中心となって、おむすびを作るイベントで、訪れた人に出来たてのおむすび約300個を配りました。お米は飫肥小学校の児童らが育てた「おてんとそだち」を使っています。地区の人や市中パレードに出演する人は、うれしい腹ごしらえになりました。
12時に法螺貝の合図で飫肥ロマンの総踊りで市中パレードが始まりました。パレードには去年よりも2団体多く、56団体およそ2000人が参加しています。
日南市との友好姉妹都市15年目を迎えた愛知県犬山市と、姉妹都市交流45年目の沖縄県那覇市からも参加。
日南サンフレッシュレディ圖師凜さん(24歳)と、大田原理沙さん(21歳)。那覇観光キャンペーンレディの川満利江子さん(27歳)。悠々と馬に乗る侍大将の益田政司さん。そして女武者は、日南学園高校3年生の木脇加依里さん(18歳)。
人力車に乗った9地区代表のミスお姫様。沿道からは着物に身にまとった女性たちに温かい声援が送られ、まつりに華を飾りました。郷土の偉人小村寿太郎を育成した「小倉処平を語り継ぐ会」による神輿も延岡市から登場し、賑わいを見せます。
江戸時代から伝わる郷土舞踊「泰平踊」。元禄風の武士姿と奴姿で優雅に踊る泰平踊は、子どもから大人まで継承されています(宮崎県指定無形民俗文化財)。
1957年から毎年、体育大会で踊り継がれている、小米桜(こごめさくら)を飫肥中学校3年生の女子生徒28人が披露。白い小花が密集して咲く様子を表現しています。
田ノ上八幡神社の弥五郎(三男)に続き、身の丈4メートルある山之口の弥五郎どん(長男)が兄弟揃って約20年ぶりに登場!竹で編まれ麻の薄い着物一枚しか着ていない御神体で「弥五郎に触れると病気をせず、一年中元気で過ごせる」という言い伝えがあります。厄を祓い福を招くと伝えられる縁起の良い獅子舞も観られました。
郷土芸能の披露では、都城市から来たチンドン屋・花ふぶき一座。
運動会で同じ曲を踊ったことをきっかけに共演が実現した、飫肥と串間市大束の子ども達によるエイサー。
マーチング歴30年目になる浄念寺学園の可愛らしいマーチング隊。今回初参加!日南のアイドルグループ。BONITO BONITOも油津商店街から駆けつけました。社会人10人で結成したローカルバンドのエフセッション。
このほか、ラナイスポーツクラブのHIPHOPダンスや、吾田小・東郷小の合同マーチングバンドの演奏などもありました。
まるで時代絵巻のような市中パレードは約4時間続き、2日間のまつりは盛大に繰り広げられ、5万1千人の人出で賑わいました(主催者発表)。
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