日南市飫肥（おび）地区にある、古民家や資料館などを利活用する公開プレゼンテーションが開かれ、不動産情報サービス業社や鉄道会社など３件の事業者から提案がありました。 プレゼンは１施設につき３０分の持ち時間で行われ、将来にわたって歴史的建造物の文化財的価値が持続されるか、飫肥城下町の品格や雰囲気を尊重されるか、観光振興や地域活性化に寄与するかなど１０人の審査員によって審査。
応募があった施設は全７施設のうち、国登録有形文化財の旧高橋源次郎家、市指定文化財の旧伊東伝左衛門家、小村寿太郎生家、旧山本猪平家、商家資料館の５施設。 商家資料館は既存の展示物をなるべく残しつつ、地域交流拠点としてカフェに。 ほかの施設については最小限の手を加えて一棟貸しする宿泊施設にしたいと複数の事業者が提案。
このほか新型コロナウイルス対策としたコンテンツやモニターツアー、働きながら休暇をとるワーケーションを取り入れた内容もありました。
多くの施設は築１００年を超えるものもあることから、老朽化に伴う抜本的な改修が必要。 入館者の減少や維持管理経費の増大で市の負担も年々増加しています。 応募がなかった旧伊東祐正家、旧飯田医院について日南市は再募集を検討したい考え。 審査の結果は９月７日以降に公表を予定しています（飫肥地区歴史的建造物利活用事業）。
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