今年も規模縮小 赤面法印灯ろう流し

 日南市飫肥(おび)を流れる酒谷川の稲荷下橋周辺で、江戸時代初期の高僧・祐遍(ゆうへん)を偲んで「赤面法印灯ろう流し」が8月3日に行われた。 赤面法印とは祐遍が美青年だったため、自ら熱湯を浴びて顔面やけどの見るも無残な面相になり修行に励んだと伝えられる。 

 地元の信者らが願い事を書いた灯ろう約200個が、ゆっくりと川を流れ、幻想的な雰囲気に包まれた。 ▽飫肥に住む良本和夫さん(71歳)は「普段は先祖供養と家内安全をお願いするが、今年は灯ろうに疫病退散と想いを綴った」。 初めて灯ろうを流した小玉勇くん(3歳)の親子は「子どもが健やかに育ちますように」と願いを込めて流した。

 今年も新型コロナウイルス感染拡大で県外からの灯ろうを郵送で受け付けたり、のぼり旗設置の数を減らすなどして質素に行った。 ▽願成就寺・川﨑光俊住職は「去年もでしたけど小規模でもみなさん感染症対策に協力して来ていただき、無事に行われて良かったと思います」と話す。 灯ろうが川面に浮かぶ様子は、飫肥城下町の夏の風物詩とされている。

日南の特産品がネットショップで買えます!

日南テレビショップ(Yahoo!ショッピング)

日南に関する情報募集

日南テレビ! は、あなたが知っている情報を募集しています。どしどしこちらまでお知らせしてくださいね。


お問い合わせフォーム

Translate »