宮崎県と共催で実施 日南市総合防災訓練


 防災の日を前に、宮崎県と共催で日南市総合防災訓練が8月30日に行われ、消防や自衛隊、医療機関などおよそ700人(市内20団体)が参加しました。 訓練は南海トラフを震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、日南市では震度7の揺れが起き、太平洋沿岸に大津波警報が発令されたことを想定。

 プロ野球のキャンプ地・天福球場には、瀬西地区と西町地区の住民合わせておよそ70人が避難をしました。

 そして日南総合運動公園には東郷地区の住民約200人(127世帯)も避難し、地区住民が主体で避難者情報の収集にあたりました。 自治体と市では、避難が長期化した場合に備え、地域同士のコミュニティや、避難場所のルールなどを話し合っていました。

 避難訓練に参加した瀬西地区自治会長の田中哲雄さんは「長い期間(避難場所に)居たことのある経験者はいないと思う。障がいや健康、人的な問題などあるだろうし、大変じゃないかと思う」と話していました。

 屋外では陸上自衛隊と災害医療派遣チームの宮崎DMATが連携して、救護者の搬送とトリアージ訓練をし、真剣な表情で挑んでいました。

 風田浜には、海上自衛隊のエア・クッション型揚陸艇LCAC(エルキャック)が始めて海岸に乗り入れました。 エルキャックは全長約24メートル、最速70キロ程出せます。 国交省の情報収集車と、自衛隊の高機動車が積載され、被災現場へ向かいました。

 災害ボランティアセンターでは、河野知事や崎田日南市長らが、担当者から動作の確認をしていました。 このほか、NTTの災害用伝言ダイヤルのブースでは、避難住民が171番にメッセージを入れる方法の説明を受けていました。

 今回の訓練は周辺自治体との連携を深めたり、各機関が広域での対応が機能するか実証するために行われました。


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