車社会の宮崎県内では、利用客が年々減少している公共交通機関。
先日(6月6日)、日南市の定例会見では、JRやバスの利用を市民へ呼びかけました。
今年度から日南市は、職員が出張をする際に、駅を起点に徒歩2キロ圏内の場合は、原則として公共交通機関を使うこととしています。
そんな中、日南線の5つの各駅では、1985年度に発行された市の広報誌の表紙11点が展示されています。 表紙を飾る写真は、1年間ずっと国鉄時代の日南線。 中にはビアホールになった車内の写真も。
当時、廃止路線の対象でしたが、市民一丸となった乗車運動や存続運動をして、1986年に廃線を逃れた記録があります。
日南市内で乗車率の多い飫肥駅で、田吉駅~志布志駅までの1日の平均利用者数は約3,800人(JR九州)。
「日南線を守ろう」「廃止になったら困ります」などの見出しコピー・・・当時の強い思いが伝わってきます。
日南市役所・地域振興課の柳沼課長は「広報誌は1年分を載せているが、実際の存続活動は数年間にも渡ってJR(旧国鉄)の利用促進をやっていた。今また思い出す時期に来ているんじゃないかと、市民の皆さんにも一番分かりやすい形で掲示を考えました。 昔の懐かしい記事だということではなくて、当時の人たちが、これだけ熱い思いを傾けられたと感じ取っていただいて、子ども達の為にも残して頂きたい」と話していました。
日南線の存続を守ってきた写真は、当分の間、展示しているそうですので、利用の際にはご覧になってみてはいかがですか?
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