書道で高校生が火災予防を啓発


 3月1日から始まる「春の全国火災予防運動」を前に、日南高校書道部の生徒1・2年生5人が、書道パフォーマンスで火災予防を呼びかけました。

 2月25日、生徒たちは学校が終わったあと日南市消防本部を訪れ、縦3.5・横5メートル程の大きな紙に、準備した筆やカラー書道液などを使って書き上げていきます。

 書道部は日南市の秋を代表する飫肥(おび)城下まつりや、まつりえれこっちゃみやざき(宮崎市)などで書の披露を行っていますが、消防本部での書道パフォーマンスは今回初めて。

 生徒たちはテスト期間明けということで練習期間は1週間とのこと。 訪れた子どもや保護者、勤務を終えた署員たちが静かに見守る中、約10分程で完成しました。 作品は「Fire Fighters(消防士)尊い生命を守る使命を胸に魂 果敢に前進する不屈の魂」と書かれています。 この作品は消防本部にあるフロアのロビーに約1年間展示され、誰でも見ることができるそうです。

 書道部・部長の加藤亜未さん(17歳)は「火災予防の呼びかけと、消防署の方へのエールを送る想いで書きました。消防士は私達のために頑張っていることを市民の方に伝わるといいです」と話していました。

 今回なぜ書道で啓発をしたのか、日南市消防本部・予防課の前田益男課長は「消防本部のロビーはイベントや展示をするスペースでも使っているが、通常は寂しい空間だった。今回、火災予防の啓発と合わせ学校へオファーをして書のパフォーマンスと展示をすることができた。市民に火災予防意識を高めてもらいたい」と話していました。

 日南市消防本部によると2019年に入って、日南市内で発生した火災は3件、救急は221件で、火災件数は一昨年のこの時期より4件減少(2019.2.25現在)。

 また、2月26日は火災予防啓発活動を日南駅前の交差点でも行い、日南地区危険物安全協会やLPガス協会なども参加。 火災予防運動期間中は、住宅用火災警報器と消化器の設置状況の調査も日南市内で行います。

「春の全国火災予防運動」は、3月1日~7日まで行われます。

春の全国火災予防運動

◎書道のパフォーマンスをご覧ください。観ていて気持ち良すぎる筆の流れにも注目です!

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