旧かんぽの宿日南市が購入して2月営業再開目指す

日南市星倉にあった宿泊施設「旧かんぽの宿日南」が経営環境の悪化などを理由に２０１９年１２月２０日で営業を終了して、まもなく１０ヶ月が経とうとしています。　こうした中、日南市はこの施設を購入し、運営事業者に施設を貸し付けることで営業再開を目指すことがわかりました。

施設を管理する日本郵政は市や県の要望に応えるため、ホテル経営に関心のある複数の事業者と様々な条件の交渉、入札の準備などを行ってきました。　しかしながらコロナ禍で経済の低迷などにより、今後の交渉を断念する判断を９月に日南市へ説明していました。

今後の計画について日南市は、日本郵政から施設を無償で借りて運営事業者を選定。　募集要項ができ次第１０月中旬からホテルの運営事業者の公募を開始する考え。

市によると、買い取る場合は簿価基準となり安価に購入。　施設は国有財産で原則一般競争入札による売却だが、地方自治体への売却は異例扱いで随意契約が可能。　このため早期に売買でき、期間中は無償の賃貸契約となり改修工事も早期にできるメリットがある。　購入はあくまで公募で事業者が選定できて目処が立った場合で、応募がなければ買い取らないと説明しています。

全員協議会での説明で議員からは、プロ野球・広島カープのキャンプ受け入れについての不安、温泉再開の要望などについての意見、売買について疑問視する声もあった。

日南市へ年間約１５００万円の固定資産税を納めている日本郵政と市による売買契約は、２０２１年２月を目処に本契約をし、キャンプシーズンに間に合わせられるように営業再開を目指す。　その後、施設購入のため３月議会へ提案。　営業再開後に一般財源で施設を約１億２０００万円で買い取り、運営事業者に貸し付けるということです。