漁業が盛んな日南市南郷町で「日南かつお一本釣り漁業」について、日南市立南郷小学校の5年生52人が学びました。
▽市職員「現在は24カ所が日本農業遺産に認定されていて、その中で漁業は5カ所だけです」
日南かつお一本釣り漁業が2021年に日本農業遺産に認定されたことの説明や、漁業の歴史や仕組みなどについて、児童たちはメモを取るなどして熱心に聴いていました。
近海かつお一本釣り漁の漁獲高で今年日本一になった「竜喜(たつよし)丸」漁労長の日高陽祐船頭らが、児童からの質問に答えていました。
Q. カツオの漁獲量は昔と比べて増えていますか?
「船に乗って20年経つんですけど魚がたいぶ減っています」
Q. なぜ漁師になろうと思ったのですか?
「周りの漁師を見ていたらカッコいい仕事だなと思って漁師になることにしました」
「南郷小・中学校出身の漁師が減っていると思うので、みんなも漁師を目指してください」
Q. 一本釣り漁師になって良かったことは?
「たくさん釣って疲れても港に持って帰って、大変な思いをして水揚げをして、お金をもらえるので満足感が大変得られます!」
このあと港に移動して、釣り竿を使って、およそ2キロあるカツオの模型で一本釣りを体験。
▽参加した児童は「結構重かったけど、模擬はかつお一本釣りの重さと違うから、重いのを持ってみたい」「大変なこともあるけど楽しいこともあると聞いて僕もやりたいと思いました」「漁師さんの大変な思いが分かりました」「地元南郷日本一のかつお一本釣りの魅力をもっと知ることができて良かった」と話していました。
児童たちは日南市が誇る「かつお一本釣り漁業」の文化にふれて、楽しく学んでいました。
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